『中三、冬、逃亡中。』あらすじ3巻
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少年はその家で自分を縛ってきたものを壊した。
実の父親と義母。
事を終えたとき、もうこの家には一秒も長くいたいとは思わなかった。
外に出たときはもう夜で、空はよく晴れて星が瞬いていた。
(開放感、すごかった・・・)
ずっと自分を閉じ込めていたあの家からついに少年は抜け出したのだ。
その後は父親に殴られた頬の痛みと足の腫れが引くのを待つために河川敷でじっとしていた。
そうして3日目、空腹に耐えかねた少年が街に出てきたとき、花菜と遭遇したのだった。
花菜は少年の話を涙を流しながらずっと聞いていた。
(この子の人生は私の手にあまる)
あまりに辛い人生は花菜の想像を絶するものであった。
「さっきはごめんなさい。殴ろうとしてしまって。もう出ていきます」
(警察に通報しなきゃ・・・)
しかし花菜はとても少年を警察に突き出す気持ちにはなれなかった。
そのまま少年は出ていき、花菜は気が抜けたように横たわっていた。
花菜はニュースを見ながら、あの事件の現場に行って見たい好奇心にかられはじめていた。
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