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その日花菜と翔太は陽のあるうちからホテルにこもっていた。
「ん・・・」
逃亡からくる極度のプレッシャー、異常を感じていて心も体も昂ぶっていく・・・
そう、二人はベッドの上で絡み合っていた。
それは性的な興奮と互換性があるみたい・・・だって・・・
(こんなに人とくっつきたいなんて私は思ったコトなかったっ!!)
ただ何もかも忘れて気持ちよさの中に堕ちていたい花菜、翔太は少し戸惑いの表情もあって。
2人は心ゆくまで唇を、舌をむさぼりあった。
「ぶはっ!」
「はっ、はっ」
息を吸おうと花菜は勢いよく顔を上げた。
そして荒い呼吸のまま翔太の顔をみる。
どう見たって男というより少年の、あどけない容姿の翔太。
(倫理から外れてると思うほど頭の芯がぼーっとしてそこに不安が存在してるのはわかってるけど)
(何も考えたくなくなるっ!)
15歳の少年とこうなるなんてことは、タケルと付き合っていた頃なら唾棄する行為であったろう。
今の花菜にとっては・・・自分を絡めとる蜜に思えているのかもしれない。
その蜜は、味わってはいけないものなのだ。
「うっ」
「あっ、あ・・・」
(・・・いま、俺・・・)
(義母さんにやられてたコトを)
「ぐっ」
(結城さんに・・・)
(ずっと心配だった・・・)
(結城さんとこういうコトがしたいと思ってた)
(でももし本当にそうなった時)
(俺はやっぱり嫌悪感を持つんじゃないかって・・・)
翔太の顔を下のアングルから捉えていた花菜はその表情が色んな気持ちに揺れ動いているのに気が付いた。
花菜は行為を中断し、上半身を起こした。
翔太は花菜に向かって両手を伸ばし、花菜を抱きしめた。
いや、抱き付いたと言う方が正確なんだろう。
それは男が女を愛おしくてする行為ではなく不安な気持ちを鎮めてもらいたいように見えるからだ。
花菜はそれがわかっていて、微笑んで優しく頭を撫でてやった。
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