『中三、冬、逃亡中。』4巻あらすじ
コミなびは電子コミック配信サイト
試し読みは無料です!(スマホ限定)
▼▼試し読みならこの画像をクリック▼▼ ▲▲ここから直接試し読みできます▲▲
花菜が翔太を家にかくまっている頃、警察では現場の周りの防犯カメラの映像をチェックする刑事の姿があった。
「吸い過ぎですよ、松谷さん。霧がかかってます。」
そう言いながら部屋に入ってきたのは健(たける)。
花菜を振った元カレだ。
資料の入った段ボールに囲まれた狭い空間で、松谷と呼ばれた中年の刑事は吸殻で埋まった灰皿にタバコを押し付けた。
「うっせぇよ。コッチは徹夜で退屈な映像見てんだ」
「タバコぐらい吸わせろ」
靄がかかるほど曇った部屋で松谷はずっと防犯カメラを見続けていたのだ。
「それで、どうです?何かありました?」
「まあ、すでにたくさんの人間が穴が開くほど観てますからね。
その現場付近や交通機関のカメラ映像・・
今更何か出てくるコトなんて・・・」
「あめぇよ」
タケルに手渡された缶コーヒーの蓋を開けながら松谷は若造の意見を遮った。
地道で面倒臭いコトの繰り返し無しに捜査は前進しねぇんだ」
席に戻り、松谷はまたカメラの映像をチェックし始めた。
そんな大先輩の言葉をありがたく受け止めるタケル。
「しかし、たかが中3のガキが、どうすりゃ一週間以上逃げ続けられるもんなのかねぇ・・・」
「大した資金もツテも無く、しかもけがをしている可能性だって・・・」
松谷はふとつぶやいた。
「・・・いるのかも知れねぇな。俺たちの知らねぇ協力者が・・・」
コミなびは電子コミック配信サイト
試し読みは無料です!(スマホ限定)
▼▼試し読みならこの画像をクリック▼▼ ▲▲ここから直接試し読みできます▲▲